研究課題/領域番号 |
17K18843
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
流体工学、熱工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
鶴田 隆治 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (30172068)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | タンパク質乾燥 / マイクロ波真空乾燥 / ガラス化保存 / 生物製剤 / 発泡乾燥 / 常温乾燥 / 熱工学 / タンパク質 / マイクロ波泡乾燥 / ガラス化 / マイクロ波乾燥 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
タンパク質を用いた医薬品が増えており,一般には凍結乾燥(FD)によって乾燥保存されている.しかし,乾燥に長時間・高エネルギーを要するうえ,凍結過程でタンパク質が失活,凝集する危険性がある.そこでFDに代わる高速・高品位な乾燥方法としてマイクロ波常温乾燥法(MVD)に着目し,実際に卵白の分子構造が維持され,リゾチームの分解活性も保存されることを確認できた.また,熱に敏感なプロテアーゼについても,MVDによる乾燥時間の大幅な短縮と分子構造維持を確認した.さらに,マイクロ波出力と真空度を調整して発泡状態にすると,更なる高速化が可能なことがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体高分子を用いたタンパク質系の生物製剤は,近年の医療技術において非常に注目されているが,物理化学的に不安定なため,その製造・保存法において革新的な技術の登場が切望されている.本研究課題は,この期待に応えることのできる方法としてマイクロ波常温乾燥法を提案し,その有効性を示したものである.乾燥後においてもタンパク質構造を維持でき,その活性を損なうことなく保存できることを実際に検証し,実証したものである.特に,一般的な凍結乾燥に比べて乾燥時間を短縮でき,さらには発泡乾燥とすることによって乾燥時間が格段に短くなることを見出しており,製薬業界に大きく貢献するものである.
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