研究課題/領域番号 |
17K18844
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
流体工学、熱工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
玉川 雅章 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (80227264)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 濃度マランゴニ効果 / 白血球 / 膜上濃度勾配 / サイトカイン / 液中走化性 / サイトカイン濃度勾配 / 水中推進機構 / 微粒子表面加工 / 濃度勾配 / 微粒子推進機構 |
研究成果の概要 |
濃度勾配による水溶液中下で白血球の運動に着目し,光学顕微鏡下での白血球移動と濃度輸送の計測から,白血球表面での濃度勾配による白血球駆動機構の解明を行い,3種類(低・中・高濃度勾配)の初期濃度勾配を与えることにより,白血球の濃度勾配依存性を調べ,(a)1次元の濃度マランゴニ効果の理論のように白血球移動速度は膜上サイトカイン濃度勾配に比例していること,(b)白血球の周囲流体の濃度勾配が負に対して,白血球の膜上濃度勾配は正が支配的であること,(c)正と負が逆転を繰り返しながら時間進行していること,(d)3種類のサイトカインの濃度勾配に対して,その勾配に対する感度が変化すること がわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の研究成果のみだけでは,完全な白血球の運動機構の説明にはいたっていないものの,得られた結果に加えて,推進機構となる濃度勾配の変化が生きている白血球の回転によってより強化されていることが実験で示されれば,運動機構をよく説明できる.つまり,本課題の趣旨である人体内で人工的に粒子を動かして薬物を搬送する,いわゆるドラッグデリバリーシステム(DDS)の発展やそのほかのMEMSなどの微細加工の応用技術の一端となることが期待できる.
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