研究課題/領域番号 |
17K18860
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学、ロボティクスおよびその関連分野
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
福田 敏男 名城大学, 理工学部, 教授 (70156785)
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研究分担者 |
市川 明彦 名城大学, 理工学部, 准教授 (20377823)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | がん診断 / 医療デバイス / マイクロ流体チップ / MEMS / バイオMEMS / マイクロ・ナノデバイス / マイクロバイオロジ / バイオセンサ / 応用微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では、線虫が有する化学走性によるがん検出能力を用い、マイクロ流体チップ内にて高速、高精度でのがん検出を行うことを目的として研究を行った。その結果、マイクロ流体チップ内での化学物質の拡散速度を抑制し、100匹以上の線虫を一つのマイクロ流体チップ内に導入してがん検出検査を実施可能なマイクロ流体チップを設計、作製した。 作製したマイクロ流体チップについては、チップ内に導入しがん検出を行う線虫の移動速度を向上させるために、波型の流路形状を採用し設計した。さらに、線虫が複数回がん検出の判定を行うことができるよう、流路分岐形状を設計した。これにより、実際のがん患者の尿サンプルを用いた実験を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、死因の第一位は悪性新生物(がん)であり、治療においてはいわゆるステージ0や1の早期がんの発見が重要である。このような早期ステージのがんはリンパ節に転移していないため、外科的手術等で除去して治療出来る可能性が高い。しかし、現在用いられているがん腫瘍マーカでは早期がんを精度よく検出することが困難である。 本研究では、線虫の走化性を用いて早期がんを検出する研究において、検出用デバイスをポータブル化し実際の医療現場で使用するための基礎技術を確立するものであり、社会的な意義は非常に大きい。また、チャネル形状と線虫の移動速度との相関が明らかになってくるなど、学術的にも有用な成果を得ることができている。
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