研究課題/領域番号 |
17K18861
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学、ロボティクスおよびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
牧川 方昭 立命館大学, 理工学部, 教授 (70157163)
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研究分担者 |
塩澤 成弘 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30411250)
岡田 志麻 立命館大学, 理工学部, 准教授 (40551560)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 粘性 / 衝撃吸収 / スポーツ装具 / サポータ / インソール / テーピング / 高速運動 / 運動軌跡 / 装具 / スポーツ |
研究成果の概要 |
本研究では粘性スポーツ装具の開発を目的としている.慣性、弾性、粘性の内、粘性のみが力学的な衝撃エネルギーを吸収する.粘性を強化したスポーツ装具によって、外部からの過度の衝撃力に対して筋骨格系への過大な負荷を軽減することが期待できる.本研究では、スポーツ装具の新しい粘弾性特性の力学試験方法を考案した他、手首関節用サポータに粘性を付加することによって、テニス肘の原因である手首への衝撃を軽減できることを示した.粘性スポーツ装具は、通常の生活動作程度の速さの関節運動には影響を与えず、捻挫アクシデントのような瞬間的な衝撃力に対しては衝撃エネルギーを吸収し運動器障害を防止できることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サポータ、テーピングなどのスポーツ装具はスポーツ障害の防止、治療後のヒトの運動器への外的負荷の軽減を目的に使用される.力学的には、“粘性”特性のみが衝撃エネルギーを消費することは明らかであるが、十分な粘性を有する繊維がないこともあって、これまでサポータ、テーピングなどのスポーツ装具に粘性を取り込む試みは内外を問わずなかった.本研究では、手関節サポータに粘性を加えることによってテニス肘の原因を軽減できるなど、スポーツ装具の粘性を強化することによってヒトの筋骨格構造への負担を軽減できることが示された.更に様々なスポーツ障害防止への適用が期待できる.
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