研究課題/領域番号 |
17K18871
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2018-2020) 東京農工大学 (2017) |
研究代表者 |
杉浦 慎哉 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (30394927)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | faster-than-Nyquist信号伝送 / 電力制御 / 伝送容量 / 変復調 / ワイヤレス通信 / 先端的通信 / Faster-than-Nyqsuit / 非直交リソース配分 / Faster-than-Nyquist信号伝送 / FTN / ナイキスト基準 / インデックス変調 / 伝搬路推定 / パイロット設計 |
研究成果の概要 |
ワイヤレス通信の分野では利用しやすい周波数帯域が逼迫しており、物理層において高い性能を実現することがますます重要になってきている。本研究ではナイキスト基準の限界を超える通信であるfaster-than-Nyquist (FTN) 信号伝送を対象として、送信シンボルとその電力制御の設計指針を示した。特に、固有値分解に基づいてFTN特有のシンボル間干渉の影響を除去し、相互情報量を導出することで、最適な電力配分を求めた。結果として、同じルートレイズドコサインフィルタを用いたナイキスト基準に基づく信号伝送方式と比べた場合に、ロールオフ率の分だけ高い周波数利用効率を実現できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ナイキスト基準の限界を超える通信であるfaster-than-Nyquist (FTN) 信号伝送を対象として、情報理論の観点から得られうる利得の上限を明らかにした。このことは、さらなる高周波数利用効率が重要である次世代ワイヤレス通信システムへの適用検討に重要である。今回対象とした信号伝送方式は基本的な技術であるため、実用化時には幅広い通信システムへの波及効果が期待できる。引き続き、本技術の実用化に向けた研究に取り組んでいく。
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