研究課題/領域番号 |
17K18888
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
三浦 正志 成蹊大学, 理工学部, 教授 (10402520)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 超伝導 / 縦磁界 / 直流ケーブル / フラーレン / グラフェン / 超伝導ケーブル / カーボンナノ材料 |
研究成果の概要 |
本研究では、縦磁界中臨界電流向上を目的に、これまで報告例のなくかつ磁束サイズと同等の有機物であるフラーレンC60やナノグラフェンをY123酸化物超伝導線材に導入し縦磁界利用大容量直流ケーブルの実現に貢献することを目的とした。その結果、フラーレンC60を導入したY123酸化物超伝導線材には、C60のC拡散に起因した積層欠陥が高密度に存在することが確認された。その結果、縦磁界において従来のY123線材よりも高い縦磁場中超伝導特性を示すことが確認された。これまでの業績として,査読付き学術論文8報、国際学会19件、国内学会9件で研究成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽電池や電気自動車など直流を利用した機器が普及している背景を受け、安価な液体窒素温度で電気抵抗がゼロとなるYBa2Cu3Oy(Y123酸化物)超伝導を用いた大容量直流送電に役立つ、革新的縦磁界利用Y123酸化物超伝導直流ケーブルの開発が求められている。本研究では、Y123酸化物超伝導線材の電流特性を向上させるためにフラーレンC60やナノグラフェンを導入することを試み、C60を導入したY123酸化物超伝導線材が従来の線材に比べて高い特性を示すことを確認した。今後、更なる研究を行いケーブル化することで低環境負荷社会に貢献することが期待される。
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