研究課題/領域番号 |
17K18892
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
葛西 伸哉 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 磁性・スピントロニクス材料研究拠点, グループリーダー (20378855)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | スピントロニクス / ニューロモルフィックコンピューティング / スピンダイナミクス / 自励発振素子 / ニューロコンピューティング / 磁化ダイナミクス / スピンエレクトロニクス |
研究成果の概要 |
スピンホール効果による磁化反転および自励発振について詳細な評価を行った。直流電流下においてスピンホールトルクによる磁化の準安定状態の生成・観測に成功し、またその安定性をDwell Timeで評価可能であることを示した。また、直流電流を増加させることによって、自励発振状態を実現できる。発振モードは低電流下では単一モードであるのに対して、高電流下ではマルチモードへと遷移する様子が観測された。特にマルチモードは基本モードに対して、モードが等間隔に並ぶ、という特徴的なものである。実験的には外因的なものがマルチモードの主因であるが、数値計算では内因的な起源も存在しうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強磁性体・特に磁気抵抗素子の熱安定性は、パルス電流に対するスイッチング確率によって評価されるのが一般的であるが、Dwell Timeによる評価は現行手法に対して相補的となりうる。また、ニューロモルフィックコンピューティングのために必要な発振素子の変調は、現状、外因的な効果を必要とするため小型化が困難であえるが、本研究課題にて数値的に見いだされた非線形効果を用いれば、基板内実装が可能になると期待される。
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