研究課題/領域番号 |
17K18893
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
井上 曜 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 講師 (30723770)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 反射型ディスプレイ / コレステリック液晶 / 電気光学効果 / 液晶 / 屋外 |
研究成果の概要 |
本研究は、コレステリック液晶の帯域反射特性を利用した屋外用反射型ディスプレイの実現を目指す研究テーマである。研究期間内では主に、コレステリック液晶の高速な反射バンド制御と、無偏光の光に対する50%を超える反射率を実現した。前者では、螺旋軸に対して不均一な横電界を印加することで、300 nmに渡る広い反射バンド波長制御と、サブミリ秒オーダーの高速スイッチングが実現された。後者では、正弦波状の螺旋構造を歪めることで、反射特性の偏光依存性を除去し、反射率の改善を行った。また、未完成ながらも将来的に期待できる技術として、蜂の巣に似た高分子構造を形成する高分子液晶複合系の作製技術の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、デジタルサイネージ(屋外や店頭などに設置される案内・広告用ディスプレイ)の需要が高まり、反射型液晶ディスプレイ技術への期待が高まってきた。これは、屋外のような太陽光(外光)が多く存在する空間において、反射を利用したディスプレイの方が原理的に鮮やかな画像を表示できるためである。本研究は、コレステリック液晶と呼ばれる光を反射する性質を示す材料を用いて、反射型液晶ディスプレイを実現することを目的とした研究である。期間内の研究成果において、反射型ディスプレイの実現までには至らなかったが、今後期待できるいくつかの根幹技術を提案することが出来た。
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