研究課題/領域番号 |
17K18895
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
北島 正章 北海道大学, 工学研究院, 助教 (30777967)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | バクテリオファージ / 水系感染性細菌 / 水道 / 遺伝子解析 / 単離 / 下水 / Shigella / 全ゲノム解析 / Klebsiella / 病原細菌 |
研究成果の概要 |
水系感染性細菌の中でも特に世界中で甚大な健康被害を出している赤痢菌(Shigella)に着目し、赤痢菌に感染する溶菌性バクテリオファージ(以下ファージ)の探索と特性解析を行った。都市下水中から単離したファージ株について、全ゲノム情報解読に基づく特性解析を実施した。ゲノム解析の結果、このファージは全長168kbの直鎖状二本鎖DNAをゲノムとして有することが分かった。データベース上のファージ遺伝子情報と照合したところ、このファージはMyoviridae科に属する新規ファージであることが明らかとなった。赤痢菌に感染するファージに関する新たな知見を得ることができたと言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、水系感染性細菌の制御に資するバクテリオファージを環境中から探索するための方法論を確立した。赤痢菌に感染するバクテリオファージを都市下水中から単離し、単離したファージの全ゲノム配列を解読することで特性を解析した。この方法論は、赤痢菌のみならずあらゆる水系感染性細菌のバクテリオファージ探索に応用することができ、塩素低減型の次世代水道において問題となりうる病原細菌の再増殖をバクテリオファージを利用して制御する際に有用な知見となるものである。
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