研究課題/領域番号 |
17K18926
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
樋口 重和 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00292376)
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研究分担者 |
辻村 誠一 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (10381154)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 光環境 / 照明 / 子ども / 概日リズム / メラトニン / 視覚作用 / 非視覚作用 / 水晶体 / 照度 / 明るさ / 光 / 睡眠 / 非視覚的作用 / 瞳孔 |
研究成果の概要 |
夜の光に対する概日リズムへの影響が子どもで大きいことの原因として、水晶体の光透過率が高く、瞳孔が大きいことがある。本研究では、これらの関係を検証するために、最初に水晶体の光透過率をin vivoで測定する装置を開発した。次に、水晶体の光透過率と瞳孔径を使って算出した概日時計の光受容量(Non-visual photoreception)の大人と子どもの比が、光曝露によるメラトニン抑制率の大人と子どもの比とほぼ一致していた。さらに、照度の視覚的な影響について調べた結果、子どもは比較的低い照度(10 lx~100 lx)でも明るさ感や黒色の見やすさなどが大人に比べて高いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水晶体の光透過率を子どもから大人までin vivoで簡便に測定できるシステムを開発した。これによって、水晶体の年齢差や個人差がどのように視覚または非視覚的な機能に影響しているかを明らかにできる可能性が生まれた。家庭で使用する夜の人工照明でも、子どもの概日システムは影響を受けやすいことが示された。一方で、子どもの場合、比較的低照度でも視覚機能への影響は少ない可能性も示された。本研究より、子どもの概日リズムを考慮した夜の光環境の推奨基準を定める基礎的データを得ることができた。
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