研究課題/領域番号 |
17K18949
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
福田 大輔 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (70334539)
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研究分担者 |
瀬尾 亨 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90774779)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自動運転 / 交通工学 / 交通行動分析 / ライドシェア / 離散選択モデル / 交通経済学 / 交通流理論 / 交通経済理論 / ボトルネックモデル / 時間配分モデル |
研究成果の概要 |
自動運転車普及率と全体交通流の物理的関係を記述する交通流モデルを構築し,数値シミュレーションを行ったところ,(1) 自律型自動運転は渋滞を解消するとは限らないこと,(2) シナリオ変数値に応じて様々な市場均衡状態があること,等が示唆された.また,完全自動運転ライドシェアシステムに対する利用意向・選好意識に及ぼす影響を検証するための選好意識調査を実施し,(3) 既搭乗している乗客の属性や人数に関しては,顧客は乗り合わせたことのない知らない同性の人が少人数乗っている状況を特に好ましいと考えること,(4)知らない他人が大勢乗っている状況を不快に感じること,等が確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前半の理論分析より,自動運転車の普及を検討するにあたっては,短期的な観点から効率性を少し犠牲にして安全性を確保すると,長期的な観点では効率性が大きく損なわれる場合がある可能性が示唆されたことは学術的にも実務的にも有益な知見であると考える.後者の実証分析からは,一般に日本人に対する完全自動運転ライドシェアを含めシェアリングビジネスのハードルが高いとされる中で,どのような心理的要因が利用意向に大きな影響を与えているのかを明らかにしたことは,今後の適切な自動運転車の普及戦略を考える上で有益であると考えられる.
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