研究課題/領域番号 |
17K18952
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
乾口 雅弘 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (60193570)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 階層的意思決定法(AHP) / 区間解析 / 正規性条件 / 一対比較 / Dempster-Shafer理論 / UTA / 線形計画法 / 選好モデリング / 階層的意思決定法 / 区間重要度 / 順序付け / 証拠理論 / 加法的効用関数 / SMAA / ファジィ分割 / 選好関係 / 正規性 / 区間効用モデル / 順序回帰 / 区間モデル / AHP / 多基準意思決定 / 線形計画問題 |
研究成果の概要 |
多基準意思決定問題の決定支援では,決定者の選好情報に基づく好みのモデル化が必要になる.現実問題では,情報や知識の不十分性から評価が不明確で,選好情報が一貫していないことも少なくない.本研究では,曖昧さを反映するために区間モデルを用い,その推定法を考案するとともに有用性を確認する.従来見過ごされてきた区間モデルのいくつかの問題を理論的に考察するとともに,通常の一対比較情報の下で有用な区間モデルが提案法により推定できることを明らかにした.また,曖昧さを考慮した代替案の順序付けにおいては,区間を用いない従来法より提案法の方がよい推定結果を与えることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,複数の基準を考慮して望ましい解を求める問題を考える.決定支援に必要な意思決定者の選好は,従来,決定論的なモデルで表されてきた.しかし,人の評価の曖昧さを鑑みれば選好を区間モデルで表すことが考えられる.決定論的モデルでは,平均的な評価による支援となる一方,区間モデルでは,可能な評価を考慮した決定支援が可能となる.従来法と同じ情報の下での区間モデルの定め方を提案するとともに,不確実性の下での最大リグレット最小化や最小利得最大化などを想定した場合には,提案法の方が良い推定を与えることを示した.また,従来見過ごされてきた意外で根本的な問題点を指摘し,その解決に役立つ理論的な結果を示した.
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