研究課題/領域番号 |
17K18981
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2018) 名古屋大学 (2017) |
研究代表者 |
溝尻 瑞枝 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 特任准教授 (70586594)
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研究協力者 |
尾崎 公洋
高木 健太
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 磁区イメージング / 磁気光学Kerr効果 / 光学フィルタ / 磁区 / 局在プラズモン共鳴 |
研究成果の概要 |
Auナノ粒子プラズモン光学フィルタを用いたKerr回転角の増大を利用し,高感度・高分解能磁区観察を行った.Auナノ粒子プラズモン光学フィルタは,Au薄膜熱処理によるナノ粒子の自己組織化を用いた方法と,SiO2ガラス微小球の自己配列とAu薄膜成膜を利用した疑似Auナノ粒子を用いた方法の2種類で作製した.いずれのフィルタも,波長約570 nmで大きな吸収を有しており,プラズモン共鳴に起因した吸収であると考えられる.これらのフィルタを用いて消磁したNd-Fe-B表面を観察したところ,フィルタなしよりもフィルタ導入した方が感度は向上した.更に,分解能も約500 nmから約200 nmと向上した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
永久磁石において,保磁力は重要な特性パラメータであり,磁気的微細構造に大きく依存する.しかしながら,保磁力のメカニズムは完全には解明されておらず,磁区顕微鏡を用いた磁壁移動の直接観察は大変重要である.本研究の局在プラズモン共鳴によるKerr回転角の増大を利用した高感度・高解像度磁気イメージングでは,従来の磁気光学Kerr効果顕微鏡において,波長570 nmの光源を用いて観察した時,Auナノ粒子光学プラズモン光学フィルタの導入により高感度化を実現した.分解能も約500 nmから約200 nmへと向上した.本手法は今後,保磁力メカニズムの解明や自動車用新規磁性材料の開発へ応用できると期待できる.
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