研究課題/領域番号 |
17K18986
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北田 敦 京都大学, 工学研究科, 助教 (30636254)
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研究協力者 |
森 崇裕
近都 康平
竹岡 駿
土田 直輝
張 澤磊
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 超伝導 / 二ホウ化マグネシウム / 薄膜試料 / 臨海電流密度Jc / 非水系電解液 / ドーピング / MgB2 / 臨界電流密度 Jc / ソフト化学 / 電気化学 / 有機電解液 / 臨界電流密度Jc / 超電導材料・素子 |
研究成果の概要 |
グラファイト構造をもつマグネシウム合金超伝導体である、2ホウ化マグネシウム(MgB2)の薄膜に対して、ソフト化学的ドーピングを行った。ドーピングにより、その臨界電流密度(Jc)が向上することを明らかにした。ソフト化学的処理による超伝導転移温度(Tc)の低下は見られず、ピンニングセンターの導入によるJc向上が示唆された。 粉末試料については、表面酸化皮膜が多いために、目的の反応が困難であることがわかった。酸化皮膜を抑制した薄膜試料において、Mgイオンの脱離によると思われる酸化電流を確認した。 このほか、ソフト化学的ドーピング手法を探索する中で、新しいエーテル系非水系電解液を見いだすことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MgB2は熱力学的にきわめて安定な組成であり、高温固相反応によるドーピングは困難である。これに対して、速度論に立脚した室温付近でのソフト化学的ドーピングを行った。超伝導特性を向上させる上での新しいアプローチを提案した。加えて、新規電解液材料も数多く見出した。
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