研究課題/領域番号 |
17K19009
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
下山 裕介 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (30403984)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 共結晶 / 医薬物質 / 高圧二酸化炭素 / 超臨界流体 / 医薬品物質 / 化学工学 / 結晶工学 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
抗菌剤として使用されるnorfloxacinに対して,高圧状態のCO2で処理することで,norfloxacinの大幅な結晶構造の変化が確認された.CO2処理における圧力を増大させることで,新たに形成された結晶構造のパターン比も増大することがわかる.さらに,赤外吸収スペクトルより,CO2分子がnorfloxacinの固相へ取り込まれていることも示唆された.以上より,高圧状態のCO2とnorfloxacinが接触した場合,高圧CO2が有する高い浸透性と,CO2分子とnorfoxacin分子のアミノ基との強い相互作用により,共結晶の形成が示唆されることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたように,アミノ基を有する医薬物質と高圧状態のCO2とを接触させるのみの操作により,CO2分子を共有体とする共結晶の形成が示唆され,さらには水に対する溶解度を向上させることも可能となった.本研究において構築された共結晶の形成技術は,従来の主流であった有機溶媒を使用した形成技術と比較して,有機溶媒の残余といった問題が回避できるため,新たな共結晶技術として今後の実用化が大いに期待される.
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