研究課題/領域番号 |
17K19018
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
杉浦 慎治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 上級主任研究員 (10399496)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 組織工学 / 細胞 / 細胞・組織 / マイクロ流体デバイス / 灌流培養 |
研究成果の概要 |
近年、Microphysiological systemsは、in vitroでヒト由来細胞を使用した生理学的応答を提供するための創薬の次世代研究ツールとして注目されている。本研究では、三次元組織を多孔性膜上に配置し、圧力勾配を負荷しつつ培養することのできるマイクロ流体デバイス、三次元組織循環培養デバイスを製作した。本培養デバイスを用いて、ヒト肝癌由来細胞HepG2培養したところ、通常の単層培養に比べて培養面積としては2桁程度狭い面積にも関わらず、培養20日目において7割程度のアルブミン生産量を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝臓は薬物代謝の主要な臓器であり、三次元肝組織の灌流培養による臓器機能の長期維持が期待されている。また、我々は圧力駆動型の循環培養による多臓器連結培養について研究する中で、多臓器連結培養系においては培養面積の限られる中での細胞活性の維持が重要との認識を持っている。本研究の成果はこれらの課題の解決につながる一つのアプローチとなると考えられる。産業面では、現時点で創薬分野で利用可能な三次元組織はスフェロイドに限定されていると言ってよく、本研究で開発されたLiver-on-a-chipは、薬物代謝や薬物相互作用を解析するための創薬デバイスとして重要な物となると期待される。
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