研究課題
挑戦的研究(萌芽)
原子間力顕微鏡(AFM)測定において探針-タンパク質試料間に働く相互作用をかぎりなく低減させる新規なAFMを開発した。本方法による探針とタンパク質試料との間に働く力を見積もった。その結果、従来の高速AFMと比較して力を低減できることがわかった。GroELを測定し、本方法によりタンパク質に対する侵襲性が低く抑えられることを確認した。また、バクテリオロドプシンの測定では、サブユニット内にこれまでのAFM測定では観察されなかった膜面からの突出部位が認められた。
タンパク質は柔軟な分子機械であるため、そのありのままの動態を解析するためには、測定がタンパク質に与える擾乱を可能な限り低減させる必要がある。本研究で開発したAFM測定法は、探針-試料間相互作用の大きさを極めて小さくすることができる。そのため、従来のAFM測定法と比較して、タンパク質が本来供えている構造動態を乱すことなく測定することができると考えられる。本手法を拡張することで、将来的に多様なAFM測定法が開発されることにつながることも期待される。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件)
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