研究課題/領域番号 |
17K19072
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用物理工学およびその関連分野
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
富田 康生 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (50242342)
|
研究協力者 |
磯 由布子
影山 明久
ファリー マーティン
クレップ ユーゲン
プルナー クリスチャン
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
|
キーワード | 応用光学・量子光工学 / 磁性ナノ材料 / ナノコンポジット材料 / ホログラフィック格子 / 中性子光学 / 磁性ナノ微粒子 |
研究成果の概要 |
冷・極冷中性子ビームスピン偏極制御をホログラフィックに高効率で実現することを目的とし、表面処理超常磁性Fe3O4ナノ微粒子をアクリルモノマーブレンド中に9.3vol.%まで一様分散した光重合性磁性ナノ微粒子分散コンポジット(NPC)フィルムの作成を実現した。緑色レーザー(532nm)の二光束干渉露光による概NPCフィルムへの透過型体積ホログラフィック記録を実証し、無スピン偏極冷中性子(波長4.5nm)ビーム回折実験から最大回折効率6%が得られることを実証した。加えて、超伝導量子干渉計により一様硬化した磁性ナノ微粒子分散コンポジットフィルムの磁気特性を測定して超磁性特性を有することを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により光重合性磁性ナノ微粒子-ポリマーコンポジット中に緑色レーザーで記録した磁性体積ホログラムから極冷中性子ビームの回折が効率的に行われることを世界に先駆けて実証た。この成果はスピン偏極冷・極冷中性子ビームによる高回折効率でコンパクトなスピン偏極制御機能の可能性を示したという意味で学術的意義は非常に大きい。また、本研究成果により冷・極冷中性子のスピン干渉現象を利用し た量子力学や場の量子論などの基礎物理学、高分解能分光、物性・高分子研究、生命科学・医療、中 性子イメージング、磁気材料開発など基礎科学分野や工学応用分野への多大な寄与が期待できるという意味で社会的意義も大きい。
|