研究課題/領域番号 |
17K19082
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
越水 正典 東北大学, 工学研究科, 准教授 (40374962)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | フォトクロミズム / ラジオクロミズム / ラジオフォトルミネッセンス / 異性化 / 生体等価性 / 光異性化 / 放射線検出 / 放射線イメージング |
研究成果の概要 |
本研究では、放射線照射による着色・色調変化(ラジオクロミズム)および放射線照射による蛍光特性発現(ラジオフォトルミネッセンス)を、有機材料において実現することを目的として研究を進めた。これらの特性発現から、局所的な放射線量を検知することの可能な材料開発を目的とした。上記の特性を実現するための素材として、フォトクロミズムを呈する有機分子を用いた。フォトクロミズムでは、光吸収による励起状態の形成により、分子の異性化が生じ、光学特性が変化する。多様な異性化機構を有する有機分子を対象として材料開発を行った。結果として、放射線による異性化を実現し、双方の特性を有する材料を複数開発することに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果では、有機物ベースでの、また光学特性変化に基づいた放射線計測が可能となった。このことは、有機物を用いる利点であるところの、柔軟性や可塑性を利用した曲面や複雑な構造中での線量分布測定を可能とするものである。また、有機物を主成分とすることにより、生体と同様の放射線エネルギー付与特性を有する計測材料の合成が可能である。そのため、主にがんの放射線治療の計画策定における精密な線量分布測定への応用が可能となる。このことは、がん組織への線量集中および健常組織への照射線量の低減を通じて、がん治療の高度化に資するものであり、以って国民の健康増進に資するものである。
|