研究課題/領域番号 |
17K19113
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
斎藤 雅一 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80291293)
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研究協力者 |
古川 俊輔
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ゼロ価化学種 / π配位 / ブタジエン / 典型元素 / 遷移元素 / ゼロ価典型元素化学種 / ゼロ価遷移金属化学種 / ゼロ価鉛化合物 / ゼロ価スズ化学種 / N-ヘテロ環状カルベン / ゼロ価14族元素化合物 / 酸化的付加 / 小分子活性化反応 |
研究成果の概要 |
遷移金属では当たり前に存在するが、典型元素では研究代表者が合成した一例のみである、ブタジエンのπ配位により安定化されたゼロ価化学種の化学の創成を目指した。研究代表者独自のゼロ価スズ化合物の配位子交換反応を見いだし、ゼロ価遷移金属化学種との類似点を発見した。置換基のかさ高さに応じ、ゼロ価化学種の安定性が変化することも見いだした。さらにスズよりも高周期の鉛の系にも着目し、ブタジエンのπ配位により安定化されたゼロ価鉛化合物の合成にも初めて成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属では当たり前に存在するが、典型元素では限られた例しかないゼロ価化学種であり、また、遷移金属では当たり前に存在するが典型元素ではほとんど例がないブタジエン錯体の創製に成功したので、遷移金属の代わりに典型元素を用いるという考え方に大きなインパクトを与える学術的意義の大きな成果を出すことができた。希少な遷移金属の代わりに豊富に存在する典型元素を用いるという、国家的な取り組みに対して基礎的な知見を提供した、という点で社会的意義も大きい。
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