研究課題/領域番号 |
17K19117
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岩澤 伸治 東京工業大学, 理学院, 教授 (40168563)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | カルベン / 遷移金属触媒 / カルベン錯体 / 合成化学 |
研究成果の概要 |
遷移金属錯体を用いてアルケンから触媒的にカルベン活性種を発生させる手法の開発を目的に、1)アルケンの求電子的活性化-1,2-転位を利用する方法、2)ヒドロメタル化-α水素脱離を利用する方法、3)C-H活性化によるアルケニル金属種の生成とそのβ位での求電子剤との反応による方法について検討を行った。さまざまな基質を設計・合成し、各種の遷移金属錯体を用いて反応の検討を行ったが、カルベン錯体の生成を示唆する結果は得られなかった。これらの検討の過程で、中心部位にカルベン部位を持つピンサー型イリジウム錯体が可逆的にアルケンと反応し、炭素鎖の延長したアルケンの配位した錯体が生成することを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルベン錯体は特徴的な反応性を示す活性種であり、これを入手容易なアルケンから遷移金属触媒を用いて簡便に発生することができれば、有機化合物の合成手法として非常に有用性が高いものとなる。今回の研究では、目的の反応そのものの実現はできなかったが、研究の進展の中でカルベン活性種を利用するアルケンとの新しい反応を見出すことができた。この反応を展開させることで、新しい形式のアルケン変換反応へと展開できるものと考えている。
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