研究課題/領域番号 |
17K19120
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松原 誠二郎 京都大学, 工学研究科, 教授 (90190496)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | キュバン / 立体選択的 / ファーマコフォア / 有機亜鉛 / サイト選択的 / 電荷シフト結合 / 光学活性 / ラジカル / 亜鉛アート錯体 / ラジカル反応 / 立体化学 / 不斉合成 / 有機分子触媒 / 光反応 |
研究成果の概要 |
キュバン上でのヨウ素 - 金属交換反応は,ジアニオン性亜鉛アート錯体で進行し,得られたキュビル金属種は、種々の求電子剤との付加反応を介して様々なキュバン誘導体に変換することができる。 有機亜鉛の潜在的な官能基許容性は、この手法を多官能化キュバン誘導体の合成に用いることを可能にした。 このようにして得られた1,4-置換キュバンをかさ高いN-ブロモアミドと反応させると、プロキラルジブロミドを高選択的に与える。 このジブロミドは、ジアニオン性亜鉛アート錯体により二箇所の臭素置換炭素上で非対称化を伴う選択的官能化を行うことができた。 このようにキラル1,3,5-三置換キュバンの合成法を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の官能基が分子骨格に位置・立体選択的に配置された分子は,生理活性や有機分子触媒としての能力を示すことが多い。しかし,そのような多置換の分子の合成は,例えば直鎖炭素骨格に三つの官能基を置換した場合でも光学異性体を含めると8つの立体異性体があり,その選択的合成は困難が伴う。本研究では,高い対称性を有するキュバンに注目した。このことは,立体選択的合成上非常に有利になる。このようなCubaneは,新規な薬品の基本骨格としての可能性が大きい。
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