研究課題/領域番号 |
17K19127
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2019) 中央大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
南 安規 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (60613362)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | アルカン / アルケン / 有機ケイ素化合物 / アルキル化 / アルケニル化 / 遷移金属触媒 |
研究成果の概要 |
アルカンを形式的なアルキル化剤とする,有機ケイ素化合物との触媒的アルケニル化,および形式的アルキル化反応を開発した.パラジウム触媒と銅添加剤,カルボン酸添加剤を用いる,芳香族ケイ素化合物と各種オレフィン類との反応により,対応する芳香族アルケニル化生成物を収率よく得た.この生成物を単離せずに,触媒的水素化反応に適用し,目的の芳香族アルカンを得た.最終的に,アルカンをイリジウム触媒による脱水素アルケニル化と組み合わせることにより,本研究目標であった形式的アルキル化を達成した. また,本研究の鍵となる,アルケンとの反応の補助する研究も併せて実施したところ,期待した成果を得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪族アルカン,およびアルケンは大量に生産,消費されている有機製品である.これらを効率よく利用し,高付加価値有機分子に変換する方法を確立することは,有機原料の効率運用,反応エネルギーの低減,副生物の抑制といったグリーンイノベーションの達成に沿う,重要な課題である.特に反応不活性なアルカンを直接用いる分子変換反応の達成は,学術および産業の両面において有機化学に課せられた使命である.したがって,本研究は,こうしたアルカン,およびアルケン類を環境負荷の少ない有機ケイ素化合物と触媒によって,簡便に反応利用できることを示したものである.前述の課題に沿うもので,高い意義がある.
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