研究課題/領域番号 |
17K19129
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
河合 英敏 東京理科大学, 理学部第一部化学科, 教授 (50322798)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アロステリック / 分子認識 / 自己複製 / キラル誘起 / 有機触媒 / 分子カプセル / 水素結合 / 超分子ポリマー / アロステリック効果 / キラル / 鋳型合成 |
研究成果の概要 |
ゲストの会合に伴って構造を変え、触媒部位を活性化させるアロステリック触媒は、環境や刺激に応じた生成物生産を可能にする。本研究では1つ目のゲスト会合に伴いレセプターの自由回転が阻害され、2つ目のゲスト会合が有利になるとともに一方のキラリティを他方に伝達する、キラルなアロステリック触媒の開発を目的とし研究を行った。この目的のもと種々のアロステリックレセプターおよびキラル誘起が可能なアロステリック伝達部位の開発に成功した。またこれまでに例のない水素結合様式をもつ6重水素結合型キラル二量体を見出した。鋳型複製を目的とし、これらレセプターを用いた有機触媒能の調査も検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アロステリック効果や自己複製は、生命現象において最も興味深い現象の一つであるが、分子認識に伴う構造変化の連動が重要な役割を担うように、分子レベルでの解明および時人工系での実現が望まれている。本研究は、生命活動に採用されてきた効率的な情報伝達・制御機構および自己複製機構を、アロステリック効果の発現機構を理解し利用することで、人工分子でも合理的に設計可能で、得られた成果は学術的にも広く影響力をもつと考えている。さらに、今後の刺激応答性物質や刺激応答性触媒の開発にアロステリック制御による増幅効果という新たな設計指針を導入することで、これまでにない高効率な応答性、反応性を生み出すとも期待される。
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