研究課題/領域番号 |
17K19130
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
田原 一邦 明治大学, 理工学部, 専任教授 (40432463)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | キラリティー / 自己組織化 / 表面・界面物性 / 走査プローブ顕微鏡(STM,AFM) / 有機化学 / ナノ材料 / 分子認識 / グラファイト / 自己集合 / 走査プローブ顕微鏡(STM) |
研究成果の概要 |
分子が表面に吸着されると、多くの分子においてキラリティーが生じる。本課題では、この表面特有の分子が示すキラリティーの精密制御を実現し、その不斉認識能を分子レベルの分解を持つ走査型トンネル顕微鏡で検証することを目的とした。キラルな多孔性のハニカム構造を作る有機分子を対象として系統的な調査を、用いる分子の側鎖構造の変更をもとに行ったところ、そのキラリティー制御に関わるいくつかの因子を解明した。加えて、このキラルなハニカム構造の空孔における分子認識を検討するため、極性や立体環境により異分子を認識する部位をもつ官能基化された空孔を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気相や液中から有機分子が固体表面に吸着されるとしばしばキラリティーが生じる。この表面特有のキラリティーに関する調査は、気相や液中で分子が示すキラリティーに関する調査に比べて少なく、更なる調査と制御因子の理解が求められている。本課題では、この表面で分子が示すキラリティーを、用いる分子の構造をもとに制御を検討し、新たなキラリティー制御因子を明らかにした。加えて、キラリティーが制御された直径数ナノメートルの空孔を含む分子集合体を用いて、他の分子の認識について調査した。こららの知見は、学術的に意義深く、将来的には新原理に基づく分子検出法や反応場の開発への発展が期待される。
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