研究課題/領域番号 |
17K19144
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
末吉 健志 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70552660)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ハイブリッドデジタル電気泳動 / デザイナブル電気泳動デバイス / 機能性ゲル充填カートリッジ / ミクロスケール電気泳動 / オンライン試料濃縮 / デザイナブル・ハイブリッドデジタル電気泳動 / ミクロスケール電気泳動バイオアッセイ / デジタル電気泳動 / ハイブリッド電気泳動 |
研究成果の概要 |
本研究では、デザイナブル・ハイブリッドデジタル電気泳動の創成を目的として、新規電気泳動デバイスの開発を行った。様々な分離機能を持つ機能性ハイドロゲルが充填されたキャピラリー内管と、内管外径と同程度の内径を有するキャピラリー外管を組み合わせ、機能性ヒドロゲル充填凹凸型カートリッジを作製した。これを任意に組み合わせた電気泳動デバイスを作製し、多様なタンパク質を含む混合試料に対して、等電点や分子量、免疫反応などに基づく分離・分取を電気泳動のみの単純な操作で実現した。さらに、各種機能性ゲルに捕捉分取された試料をカートリッジ毎に回収後、それぞれの試料に対する二次元分離・分取も可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの生体試料中タンパク質分析では、複数の機器を用いて異なる原理で複雑な前処理を行う必要があった。一方、本法では、異なる分離機能を有するカートリッジを任意に接続するだけの簡単なデバイスを用いて、単純な電気泳動のみで目的タンパク質群の分取を実現できる可能性を見出した。今後、血清等の複雑系試料から対象となる標的分子群のみを分離・分取するハイブリッド前処理法として、生体試料分析の高効率化に寄与するものと見込まれる。また、作製したデバイスは大量生産も可能であるため、特に微量生体試料の新規前処理法として広く貢献できるものと期待される。
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