研究課題/領域番号 |
17K19150
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 (2018-2020) 東京工業大学 (2017) |
研究代表者 |
竹内 大介 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (90311662)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | tert-ブチルエチレン / パラジウム触媒 / ラセン高分子 / 立体規則性重合 / ブロック共重合 / ポリオレフィン / ブロック共重合体 / ランダム共重合 / 高分子反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、ジイミンパラジウム錯体を用いることによりtert-ブチルエチレンをはじめとするかさ高いオレフィンの重合が進行することを見出した。得られたポリマー立体規則性はイソタクチックに制御されており、剛直な構造に由来してらせん構造を有していることが明らかとなった。tertブチルエチレンとオレフィンをパラジウム触媒により順次反応させることで、両者のジブロック共重合体およびトリブロック共重合体を合成することに成功した。パラジウム触媒による極性基を有する嵩高いオレフィンの重合の単独重合は進行しなかったが、オレフィンとの共重合は進行し、極性モノマーユニットがポリマー主鎖に導入された共重合体が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属触媒によるtert-ブチルエチレンの重合は、かさ高いモノマーの構造のため非常に困難とされており、従来全く報告例がなかった。すなわち、本研究によりtert-ブチルエチレンの金属触媒重合が初めて達成された。生成したポリマーが剛直ならせん構造をもつという知見も、本研究により初めて見出されたものである。tertブチルエチレンとオレフィンをとのジブロック共重合体およびトリブロック共重合体は、剛直ラセンブロックと柔軟なブロックをもち、熱可塑性エラストマーとしての応用が期待される。
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