研究課題/領域番号 |
17K19153
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
青木 俊樹 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80212372)
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研究分担者 |
金子 隆司 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90272856)
寺口 昌宏 新潟大学, 自然科学系, 助教 (30334650)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 円偏光 / キラル増減 / らせん選択重合 / 絶対不斉高分子合成 |
研究成果の概要 |
全く不斉源を含まない重合系で、片巻きらせんポリマーを与える場合(自発性HSSP)が、試行数が大きくなるにつれて右巻き優先ポリマーを与える場合と左巻きらせんポリマーを与える場合の累積回数の比が1に近づくことを明らかにした。キラルアミン存在下で結晶化させたアキラルモノマーから完全にキラルアミンを留去した後の粉末のCD測定でコットン効果が見られること、およびそのモノマーをアキラル触媒により重合することでコットン効果を示すらせんポリマーが得られることを明らかにした。また、円偏光照射によるラセミらせんポリマーのらせん巻き方向選択的環化三量化分解(HSSD)を、溶液状態で進行することを初めて見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然界のアミノ酸や糖などの生体分子は一方のエナンチオマーのみからなる(ホモキラリティー)が、それがなぜなのか、またどのようにしてキラリティの偏りが生じたのかについては、大変興味深く多くの研究がなされているにもかかわらずいまだに謎である。本研究は、自然界のホモキラリティーの起源の新しいモデルとしての学術的意義を有する。また、本研究により調製できる光学活性高分子膜は光学分割膜として利用可能であり、また、本研究から派生した成果である円偏光を用いるアルコールの新規光学分割法は、光学活性分子の新たな入手法として社会的にも有用である。
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