研究課題/領域番号 |
17K19191
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体分子化学およびその関連分野
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒井 緑 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (40373261)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 天然物 / 光環化反応 / ロカグラミド / Wnt / がん / ライブラリー / 光環化付加反応 / Wntシグナル / 阻害剤 / 光環化付加 / 植物エキス / 多様性 / 天然物化学 / 光反応 / エキス |
研究成果の概要 |
天然資源から得られる抽出エキスは,人知の及ばない骨格から成り立つ多様な化合物の混合物である.光環化付加反応をエキスにほどこし,さらに多様性を増大させた人工天然化合物の混合物を作製することを目的とした.種々の生薬エキスのMeOH抽出エキスを用い,光反応を検討したが,再現性が乏しく,光反応自体をフルオロタグを付したオレフィンを用いて検討した.その合成検討に先立ち,ヘテロ環を有するロカグラミド誘導体の合成に成功した.それらは強いWntシグナル阻害作用を有していた.また,ビオチンタグを有するロカグラミド誘導体も合成し,阻害活性が保持されることを確認した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では生薬エキスを用いて光環化付加反応を検討した.光反応を用いたエキス有機合成は初の試みであった.また,光環化付加反応を用いて種々のヘテロ環ロカグラミド誘導体の合成に成功し,それらが,がんで異常亢進しているWntシグナルに対する阻害作用を有していることを見いだした.この結果は,ヘテロ環含有ロカグラミドの新規生物活性を見いだした学術的意義もさることながら,ロカグラミド誘導体が新規抗がん剤リードになる可能性を示唆しており,社会的意義があるものと考えている.
|