研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、翻訳後修飾と同じ効果を小分子化合物で生み出すことに挑戦する。これまでの試薬は、いずれも「デザイン」された試薬であり、現時点での知識を活用したものである。本研究では、細胞内の特定のタンパク質に特異的に共有結合して機能を改変する化合物を網羅的に「発見」する。さらに、発見された化合物がどのようにしてタンパク質の機能を改変するのか、そのメカニズムを研究した。1657個の反応性合成化合物、83個の反応性天然物をプロテオームでスクリーニングし、2つの有望な合成化合物と1つ有望な天然物を同定した。これらの化合物は標的タンパク質の機能を変調していると考えられる。
多数のタンパク質に対して多数の化合物をスクリーニングし、「人工翻訳後修飾」を探索した例はこれまでになく、世界初。利用する反応性化合物ライブラリーは世界的に独自性が高い。成功すれば、これまでになかった新しい知識を生み出して、生理活性小分子化合物や創薬の研究方向を変革する潜在的可能性がある。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 7件、 招待講演 16件) 備考 (2件)
J Biol Chem.
巻: 印刷中 号: 21 ページ: 8285-8294
10.1074/jbc.ra118.002316
Chem Commun (Camb). 1355
巻: 54 号: 11 ページ: 1355-1358
10.1039/c7cc08686e
https://www.scl.kyoto-u.ac.jp/~uesugi/ja/index.php
http://www.scl.kyoto-u.ac.jp/~uesugi/