研究課題/領域番号 |
17K19199
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森井 孝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (90222348)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | トリプレットリピート病 / RNA凝集体 / DNAナノ構造体 / 高速AFM / 核酸関連化学 / トリプレットリピート / CUGリピート / ファージディスプレイ / 筋強直性ジストロフィー |
研究成果の概要 |
筋強直性ジストロフィー1型の患者では、DMPK遺伝子の3’側非翻訳領域に存在するCTGリピート配列の繰り返し数が百から数千と異常に増加する。この遺伝子から合成されるmRNAの異常伸長したCUGリピート配列に、タンパク質MBNL1が結合して、核内で凝集体を形成する。 本研究では、細胞外で構築したCUGリピートRNAの集積場を用いて、CUGリピート配列の繰り返し数に応じたRNA集合体を構築し、その構造を解析した。このRNA集合体を用いることで、CUGリピート配列RNAとMBNL1タンパク質との凝集体形成の分子機構を解析するとともに、凝集体に結合する分子を探索することが可能になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋強直性ジストロフィー1型を理解するうえでの重要な鍵は、『なぜ、正常な繰り返し数のCUGリピート配列mRNAにMBNL1が結合しても凝集体は形成されないが、繰り返し数が増加したCUGリピート配列mRNAでは凝集体が形成されるのか?』であるが、MBNL1とmRNAが形成する凝集体の構造および物性は未だに不明である。RNA-タンパク質の凝集現象は、アルツハイマー病に関連するアミロイドなどのタンパク質凝集体に比べて化学的知見が乏しく、未開拓な学術領域である。本研究成果によって提供されるRNA集合体を用いることによって詳細な凝集体の解析が可能になると共に、創薬研究が推進される。
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