研究課題/領域番号 |
17K19203
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
王子田 彰夫 九州大学, 薬学研究院, 教授 (10343328)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 蛍光プローブ / 代謝 / がん / ベータ酸化 |
研究成果の概要 |
本研究では、細胞内の代謝経路の活性化を蛍光検出できる新しい分子プローブの開発を行った。期間内では、脂肪酸ベータ酸化の活性化を蛍光増強で検出できる蛍光プローブの開発に注力した。代謝中間体として形成されるチオエステルの分子内環化反応を蛍光センシングシステムとするプローブをデザインして検討を行ったところ、実際に細胞内でベータ酸化を受けて環化反応体が生成することが明らかとなった。本成果は、今後に様々な中心代謝経路の活性化を検出できる蛍光プローブの開発を行う上で重要な基礎知見である。また、酵素反応によって自己開裂して蛍光変化を誘起できるリンカー分子の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに様々な細胞イベントを検出できる蛍光プローブが開発されてきたが、代謝経路自体の活性化を検出できる蛍光プローブの開発例はほとんど報告されていない状況にあった。本研究では、様々な細胞内代謝経路を検出できる可能性を持つ新しいセンシング機構を提案し、実際にそれが細胞内で機能することを明らかにした。本研究から得られた知見は、様々な代謝経路の蛍光可視化する蛍光プローブの分子デザインに有用に知見を与えるものである。また将来的には、細胞代謝の蛍光解析の実現や代謝を標的とした薬剤分子のスクリーニングにも貢献することが期待できる。
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