研究課題/領域番号 |
17K19206
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
禾 晃和 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 准教授 (40379102)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 1回膜貫通型受容体 / 半合成 / 受容体活性化機構 / コンフォメーション変化 / 1回膜貫通型受容体 / 部位特異的標識導入 / 動物細胞発現系 / ペプチド合成 / 構造生物学 |
研究成果の概要 |
ヒトなどの高等生物の細胞膜上に発現する1回膜貫通型受容体を取り上げ、細胞外からの信号を伝えるタンパク質の結合にともなう受容体のコンフォメーション変化を検出するために受容体に部位特異的に標識を導入する技術の開発に取り組んだ。動物細胞を用いて天然状態に近い細胞外領域断片試料を調製し、ペプチド断片を付加する条件を最適化した。さらに、動的な構造解析手法を用いて、1回膜貫通型受容体の溶液条件の変化にともなうコンフォメーション変化の様式も検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体を構成する細胞は、細胞膜上に受容体タンパク質を配して外的環境からのシグナルを受容し、細胞内へと情報を受け渡す。この細胞表面受容体によるシグナル受容と変換は、分裂、分化、移動などの細胞の運命を決定する出発点とも言える。また変異等による受容体の機能異常は、がんを代表例とする様々な疾患を引き起こす。したがって、本研究で取り組んだ細胞表面受容体によるシグナル伝達の分子機構の解明は、細胞挙動の制御による疾患の治療に向けた新規な創薬戦略の提案にもつなる可能性があるという点において重要な意義をもつ。
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