研究課題/領域番号 |
17K19217
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
仲川 清隆 東北大学, 農学研究科, 教授 (80361145)
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研究分担者 |
宮澤 陽夫 東北大学, 農学研究科, 教授 (20157639)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | γ-オリザノール / 吸収代謝 / ビタミン様活性 |
研究成果の概要 |
γ-オリザノールの吸収代謝の解明を通して、γ-オリザノールのビタミン様活性に繋がり得る知見を得ようとした。そのために、血液や臓器といった生体サンプルの解析に必要な、γ-オリザノールの分析法(抽出法、精製法、LC-MS/MS条件)を構築した。次いで、構築した分析手法を用いて、γ-オリザノールを長期的に摂取したマウスでは血液や臓器にγ-オリザノールが蓄積し、生理作用を発揮する可能性を見出した。さらに、γ-オリザノールが腸管吸収されることや吸収後に代謝されることを明らかにした。加えて、これまでに米にのみ含まれていると考えられていたγ-オリザノール分子種が大麦にも含まれることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定保健用食品をはじめとする機能性食品などの開発では、その食品成分の消化吸収代謝を理解することは非常に重要と考えられる。本研究成果は生体におけるγ-オリザノールの吸収代謝機構の一端を明らかにした。さらには、γ-オリザノール生体や食品において常時存在することを示唆しており、γ-オリザノールがビタミン様活性を有する可能性を後押しする結果を得た。本研究によって健康増進にむけたγ-オリザノールのさらなる活用が期待されることから、その社会的波及性は大きい。
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