研究課題/領域番号 |
17K19227
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
饗場 浩文 名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (60211687)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | 分裂酵母 / 細胞寿命 / 寿命 / 老化 |
研究成果の概要 |
「寿命がいかにして決まるのか?」は、現代生物学が解くべきテーマの1つであり、その解明は健康長寿社会を実現する上でも重要である。高等動物の寿命を理解するためには、まず細胞レベルで寿命を理解することが必須と考え分裂酵母をモデルに細胞寿命の解析を行い以下の新規成果を得た。(1)新規な寿命延長シグナルとして硫黄枯渇を見出した。(2)硫黄枯渇は寿命延長因子Ecl1の発現を誘導し、寿命を延ばすことを見出した。(3)硫黄枯渇はリボソームの発現をEcl1ファミリーに依存的に低下させ、これが寿命延長の理由であることを示唆した。これらの成果により、ヒトの健康長寿創薬の展開に向けて重要な知見を蓄積することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「寿命がいかにして決まるのか?」を解明することは健康長寿社会を実現する上でも重要である。ヒトを始めとする高等動物の寿命を理解するためには、まず細胞レベルで寿命を理解することが必須となる。そこで申請者は、分裂酵母をモデルに細胞寿命の制御機構を解明することに挑戦した。その結果、これまで唯一知られていたカロリー制限以外に、新たな寿命延長シグナルとして硫黄の枯渇を見出した。加えて、リボソームの量的・質的変化(翻訳活性変化)が寿命を制御する可能性を示した。これらの成果によって、ヒトの健康長寿に貢献する創薬ターゲットを見出し健康長寿創薬を展開するための基盤的知識を蓄積することができた。
|