研究課題/領域番号 |
17K19228
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
人見 清隆 名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (00202276)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 表皮形成 / 羊水 / 空気暴露 / タンパク質架橋化酵素 / トランスグルタミナーゼ / 表皮細胞 / タンパク質架橋化 / 表皮組織 / 皮膚形成 / タンパク質架橋 |
研究成果の概要 |
表皮細胞は立体培養により多層化させて分化を再現できる。しかしこの際、細胞の上層側を空気暴露した状態が必須である。その分化促進機構を明らかにするため、空気暴露の有無による遺伝子パターン解析を行った。その結果、有意に差のある数種の遺伝子群を見出だした。 また空気暴露がなくとも表皮形成の生じる胎児環境に着目し、羊水と胎児表皮形成を解析した後、羊水に表皮細胞促進因子の存在を確認したため精製を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
立体培養系における、ヒト表皮細胞の分化促進の刺激メカニズムとしての空気暴露は極めてユニークで前例のないものであり、その後のシグナル伝達解明は全く新奇な系を見出す可能性がある。これは表皮分化の新たな機構を確立しうるほか、新たな分化促進因子を見出す手掛かりにもなりうる。 一方で、マウスの羊水中に表皮細胞分化を促進する物質を検出できたので、今後は精製を進めて同定する。これはヒトの表皮再生に有用な因子となりうる他、母体の生育環境評価を羊水で行う際にも有用な評価基準として用いられるため、研究、医療、畜産の広い分野に波及効果をもたらす可能性がある。
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