研究課題/領域番号 |
17K19243
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
濱野 吉十 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (50372834)
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研究協力者 |
丸山 千登勢
新倉 春香
松田 貫暉
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | tRNA / ペプチド合成酵素 / ペプチド / 生合成 |
研究成果の概要 |
最近我々は、生命活動に必須な基幹代謝であるタンパク質翻訳システムからaa-tRNAaaをハイジャックし、tRNA依存的にアミド結合形成を触媒するOrf11を見出した。本酵素は、Gly-tRNAを基質として利用し、抗生物質glycylthricin (GT)におけるGly側鎖のアミド合成を触媒するが、そのホモログ酵素であるSba18は、Gly-tRNAGlyの他にAla-tRNA、Ser-tRNAも基質認識し、新規ST類縁化合物を生成することを見出した。そこで本研究ではSba18の基質認識機構を詳細に解析し、新たに14種類の新規類縁化合物の創成に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤、抗生物質、抗ウイルス剤など現代に無くてはならない医薬品については、より多くの新薬開発が世界的に求められている。その新たな戦略として、様々な理由から未利用のままである天然由来生理活性物質について、生合成研究から見出した生合成酵素を活用し、化学構造の多様性を創出することが可能になれば、新たな医薬品リード化合物の創製につながると考えられる。抗生物質streptothricin(ST)も未利用資源の一つであり、我々が見出した新規アミド合成酵素の活用は、STの臨床利用への可能性が期待できる。
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