研究課題/領域番号 |
17K19259
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
房 相佑 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50302443)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | アブラナ科種属間交雑 / DH系統 / ゲノムの自己/非自己認識 / ゲノム喪失 / 種属間交雑 / ゲノム自己/非自己認識 / Double Haploid(DH)系統 / アブラナ科 / ゲノム脱落 / 合成生物学 / ゲノムの自己・非自己 / 人工生物出 / 植物生殖 |
研究成果の概要 |
ハクサイ・キャベツ・ダイコン・カブ・ブロッコリー・セイヨウナタネなど食用に用いるアブラナ科作物においては,未だに簡便にDH 系統を育成する方法が確立されず,アブラナ科植物の育種や遺伝学研究における重要課題となっている.本課題によって,組織培養技術や遺伝子組み換え技術に依存しないアブラナ科作物における新しいDH 系統の作出法を確立できる「香味菜法」が組織学的、細胞遺伝学的および分子遺伝学的方法で検討された。その結果,「香味菜法」は今後アブラナ科野菜の品種改良や遺伝学的研究の飛躍的な進歩に大いに寄与できるものと期待する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、Brassica栽培種×「香味菜」のハイブリッド胚の発生中に花粉親である「香味菜」ゲノムの染色体が選択的に排除されるメカニズムを研究した。「香味菜」ゲノムの染色体は、胚発生後心臓型胚では確認できたが、その後除去されDH系統が得られた。本研究の「香味菜法」は、Brassica栽培種の品種改良に用いられるDH系統を簡便かつ迅速に育成可能となる。今後、親ゲノムはどのようにハイブリッド核内で空間的に分離・排除されるのか、また種子親ゲノムは何時倍加されるのかなどについての分子メカニズムを明らかにすることで、「種の壁」のゲノムレベルでのメカニズムの解明に大きく貢献できるものと考える。
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