研究課題
挑戦的研究(萌芽)
研究過程で見出された変異菌は分生子を形成する特徴を有しており、その特徴が任意菌株へウイルスを伝搬する能力に関わっていることが考えられた。そこで、本研究では、変異菌が分生子を介してウイルス伝搬していることを顕微鏡観察により明らかとし、さらに、その能力を発揮するために重要な遺伝子について、各系統の菌株を用いて次世代シーケンサーを用いた全ゲノム解析およびRNA-seq解析を行う事により特徴付けを行った。
菌類ウイルスは糸状菌病害の病原性を低下させる作用を有しており、ウイルスを利用した生物防除剤としての利用が期待される。この防除法をヴァイロコントロールと呼んでいる。しかしながら、任意菌株へ効率よく伝搬する方法が求められていた。研究過程で見出された変異菌は任意菌株へウイルスを伝搬することができた。この変異菌は分生子を形成する特徴を有しており、分生子がウイルス伝搬に関わっていることが考えられた。この仕組みを明らかとすることで、任意菌株へのウイルス移行が容易となり、ヴァイロコントロールの実用化につながる。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (10件)
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