研究課題/領域番号 |
17K19282
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木下 滋晴 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40401179)
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研究分担者 |
柿沼 誠 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (60303757)
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研究協力者 |
淡路 雅彦
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | アコヤガイ / 真珠 / ゲノム編集 / 遺伝子導入 / バイオミネラル / Pinctada fucata / バイオミネラリゼーション / ゲノム改変 / トランスジェニック / 外套膜上皮細胞 |
研究成果の概要 |
代表的な真珠貝として知られるアコヤガイについて、真珠形成を行う細胞である外套膜上面上皮細胞のゲノムを人為的に改変する手法の確立を試みた。外套膜組織片やそこから分離した上面上皮細胞に対し、アコヤガイと異なる生物の遺伝子を導入をした結果、そうした外来遺伝子がアコヤガイの一部の細胞で発現することを確認した。また、任意の遺伝子に変異を誘導するゲノム編集技術であるCRISPR/Casを使い、アコヤガイのゲノム編集を試みた。これについては、ある一つの遺伝子について変異の導入を検出したが、検出過程でのエラーの可能性を排除できないため、さらに検証する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養殖真珠産生にも散られるアコヤガイは、産業上重要種であるが、バイオミネラル研究のモデルとしても長い歴史を持つ。本研究では、アコヤガイを対象に、遺伝子導入やゲノム編集によるゲノム改変を真珠形成組織である外套膜細胞に施し、一定の成果を得た。アコヤガイの真珠形成関連遺伝子は数多く見つかっているが、それらの機能は不明なものが多く、アコヤガイにおける遺伝子導入や改変技術は、そうした遺伝子の機能解析を行うための技術基盤として重要である。また、遺伝子改変を行った外套膜細胞を用いて、アコヤガイをバイオリアクターとした新規バイオミネラル作出技術の確立にもつながることが期待される。
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