研究課題/領域番号 |
17K19284
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
廣野 育生 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (00270926)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | クルマエビ / 血液細胞 / 培養細胞 / 細胞培養 / 組織培養 / 遺伝子発現プロファイリング / 水産学 |
研究成果の概要 |
細胞周期や細胞増殖因子のホモログ遺伝子を収集することができ、これら遺伝子の配列を用いて培養細胞の状態を解析することが可能となった。血液中の血球細胞と組織中に存在する血球細胞は遺伝子発現パターンが異なり、各組織中で血液細胞の機能は異なることが示唆された。病原微生物の感染によりクルマエビ血液中で血球細胞は機能的に分化するか、あるいは病原微生物と戦うための細胞が分裂増殖あるいは他組織からの移動により血液中で特定の機能を有する血球細胞が増加することが示唆された。 血液系以外の細胞培養を試みたところ、生殖系組織の細胞で2倍濃度L15に10%FBSを添加することにより細胞が分裂増殖することを確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では細胞増殖や細胞周期に関する遺伝子のカタログ化ができ、今後、クルマエビの細胞ように関する研究のツールが整備された。病原微生物感染によりクルマエビ血液内の血球細胞の機能が変化するかあるいは機能が異なる血液細胞のプロポーションが変化することがわかり、クルマエビの病原微生物感染に対する免疫応答研究の重要な知見になると考えられる。クルマエビの血液細胞には複数種類存在し、顆粒球においても機能が異なるタイプが存在することがわかった。 生殖系組織の細胞の継代培養が可能となり、今回の結果はクルマエビの細胞培養技術を進展させる重要な成果になったと考えている。
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