研究課題/領域番号 |
17K19305
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小川 幸春 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授 (00373126)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | カット野菜 / 保蔵性 / 保蔵環境 / 保蔵 / 褐変 / 光 / ガス / 栄養 / 炭酸ガス / 可視光線 / 近赤外線 |
研究成果の概要 |
光環境の例として近赤外光の照射が袋内に封入されたカットレタスの外観品質や生理活性に及ぼす影響を調査した.その結果,近赤外光照射が保蔵中の一般生菌数抑制や質量減少抑制に影響を及ぼすことが示された.しかし長時間の照射条件はレタスの褐変割合を増加させ外観品質の悪化を招く可能性があることも判明した.これは照射処理によりPAL活性が増加した結果であると考えられた.一方で短時間の処理条件では褐変割合の増加が確認されず,PAL活性,総ポリフェノール量ともにControlとの差は見出せなかった.以上の結果から,適切な条件での近赤外光照射処理のみがカット野菜の保蔵性向上に寄与することが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではカット野菜の保蔵性を高めるための新たな保蔵技術確立を目標として,ガス・光複合環境の効果検証を目標とした.具体的にはカット野菜を包むパッケージ内を「閉鎖環境」とみなし,ガス,光などの雰囲気環境要素を局所的,複合的に調節することでカット加工された組織片に残存する生理機能の能動的な操作による保蔵性向上の可能性を検討した.研究の結果,適切な処理条件の範囲で保蔵中の物理的な環境要素を調節すれば,カット野菜の保蔵性向上を実現できる可能性のあることが示された.
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