研究課題/領域番号 |
17K19306
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
富士原 和宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30211535)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | CO2施用 / 温室 / デジャブ・データ検索 / ヒューリスティック / 推定法 / 植物個体群 / 純光合成速度 / 換気回数 / ヒューリステック / 植物群落 / リアルタイム推定 |
研究成果の概要 |
温室管理者は、換気中の温室であっても費用対効果が十分に認められるのであれば、CO2施用を行いたい。しかしこれまでは、換気中の温室でのCO2施用の費用対効果を明確に示す有効な指標がなかった。本研究では、換気中の温室であってもCO2施用効果を最大限に発揮させ得る合理的なCO2施用を行うための中核技術となる、CO2施用速度-温室内植物個体群純光合成速度応答曲線をリアルタイムで推定する方法を開発した。本曲線の推定には、植物体の温室への移植後10日程度以降の温室内のPPFD、相対湿度、気温、温室内外のCO2濃度、温室換気回数、および温室内植物群落純光合成速度算定値の短時間間隔での記録が必要となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CO2施用は、温室栽培植物の生長促進を図る環境調節技術として特に本邦では重要な技術である。しかしながら、CO2施用の最適化を可能とする技術はこれまで開発されていない。CO2施用の最適化を可能とするには、現時点で、CO2施用速度をどれだけにすれば、温室内植物個体群の純光合成速度がどれだけになるのかをリアルタイムで推定することが必要となる。本研究では、そのCO2施用速度-温室内植物個体群純光合成速度応答曲線を換気中の温室であってもリアルタイムで推定する方法を開発し、その実証実験も完了した。これにより、費用対効果に基づいて、リアルタイムでCO2施用速度を決定できるCO2施用法の実用化が可能となった。
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