研究課題/領域番号 |
17K19320
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
高島 康弘 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20333552)
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研究分担者 |
永宗 喜三郎 国立感染症研究所, 寄生動物部, 室長 (90314418)
海野 明広 愛知県衛生研究所, 生物学部医動物研究室, 主任 (50628592)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | トキソプラズマ / 病原性 / ユーラシア大陸 / ユーラシア / ジェノタイプ / ロシア |
研究成果の概要 |
わが国で分離されたトキソプラズマ株のうち、予想と実際の病原性が大きく乖離している1株のゲノム情報について分析を行ったが、病原性に関わることが知られているいずれの遺伝子座においても、従来報告された配列との間で変異が認められなかった。一方で一部の遺伝子のコピー数が異なった。以上の成果から、東ユーラシア地域のトキソプラズマ株において複数コピーされている遺伝子の重複や欠損がおこっているためであることが示唆された。このことが非典型的な病原性に関与している可能性がある。また、世界に分布を広げつつある欧州・北米型株は、現時点で少なくともロシア・タタルスタン共和国まで拡散していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トキソプラズマの遺伝子タイピングに基づく疫学的研究は世界中で行われている。しかし現状では申請者が見出したような、東部ユーラシアに特有の「高病原性Type II, Type III株」を機械的に低病原性・非病原性と誤判定している可能性が高い。これは本原虫感染症のリスク評価を誤らせる重大な懸念事項である。本研究の成果により、東部ユーラシア株の遺伝子構造が明らかになり、遺伝子タイピングによる病原性評価にか道を開いた。
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