研究課題/領域番号 |
17K19326
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小野 悦郎 九州大学, 医学研究院, 教授 (00160903)
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研究分担者 |
大竹 正剛 静岡県畜産技術研究所, 中小家畜研究センター 養豚・養鶏, 上席研究員 (90605677)
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研究協力者 |
富岡 幸子
塩谷 聡子
寒川 彰久
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | gene drive / ゲノム編集 / Msh2遺伝子 / リンチ症候群 / 疾患モデルミニブタ / マイクロミニピッグ / Gene drive / 遺伝子ドライブ / 遺伝性大腸がんモデル |
研究成果の概要 |
RNA-guided gene drive用プラスミドを構築した。RNA-guided gene drive用プラスミド、合成sgRNAおよびCas9蛋白質をマイクロミニピッグ(MMP)の胎仔線維芽細胞(PEF)に導入し、3種類のゲノム編集Msh2遺伝子ノックアウトPEFを樹立した。MMPの受精卵を用いて、2回の遺伝子ドライブ実験を実施した。RNA-guided gene drive用プラスミド、合成sgRNAおよびCas9蛋白質をマイクロインジェクションにより、MMPの受精卵前核に注入後、仮親ブタに移植した。そのうち1頭で妊娠が確認された。今後、ゲノム編集MMPの誕生が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gene driveによる遺伝子改変マイクロミニピッグ(MMP)の作製方法の確立は、迅速かつ効率的な遺伝子改変MMPの提供を可能とし、がん・免疫・神経・発生等の高次生命システム研究を加速度的に推進させ、創薬産業へも成果を還元できる。 リンチ症候群は大腸がんや子宮内膜、卵巣、胃、小腸、肝胆道系、腎盂・尿管がんなどの発症リスクが高まる疾患で、全大腸がんの2-5%程度がリンチ症候群と考えられ、最も頻度が高い遺伝性腫瘍の一つである。従って、リンチ症候群の中型動物モデルとして、Msh2遺伝子を欠損させたリンチ症候群MMPを開発することは、本疾患に対する新規予防治療法の開発や外科手術法の開発に貢献する。
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