研究課題/領域番号 |
17K19329
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
乾 隆 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80352912)
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研究分担者 |
石橋 宰 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70293214)
西村 重徳 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (90244665)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | イヌアレルギー / リポカリンアレルゲン / X線結晶構造解析 / アレルゲンとエピトープ / IgE / エピトープ / アレルギー・ぜんそく / 獣医学 / 蛋白質 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
X線結晶構造解析により,アレルゲンタンパク質のCanis familiaris allergen 1 (Can f 1)およびCan f 6の立体構造を,それぞれ2.5 Åおよび2.35 Åの分解能で得ることに成功した。得られた構造を基にしてIgEエピトープ予測を行い, 予測した部位のアミノ酸残基をそれぞれアラニンに置換した6種類の変異体Can f 1および3種類の変異体Can f 6を作製した。これら変異体のIgE反応性を調べたところ顕著に減少したが,IgE反応性低下の程度は変異を導入した部位や使用した患者血清に大きく依存することが判った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イヌアレルギーなどのI型アレルギーの発症メカニズムに関する研究報告は数多く存在するが,人為的に免疫寛容を誘導し根治を目指す応用研究は極めて少ない。特に,エピトープ部位に変異を導入した低アレルゲン化ワクチンの開発という試みは世界的にも類を見ず,学術的価値は非常に高い。全人口の約3人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患している我が国において,得られた変異型アレルゲンがワクチンとして有用であることが示されれば,イヌアレルギーのみならず,他の様々なアレルギーの治療にも応用できることから,社会に大いに貢献できるプロジェクトであると言える。
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