研究課題/領域番号 |
17K19335
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
廣瀬 哲郎 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30273220)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | noncoding RNA / 液相分離 / RNA結合タンパク質 / 液体相分離 / ノンコーディングRNA / 液体相転移 / プリオン様ドメイン / 蛋白質 / 核酸 |
研究成果の概要 |
本研究では、液相転移(LLPS)の試験管内誘導系の開発とそれを用いたLLPS誘導機構の解明を目的としている。In vivo解析で同定されたパラスペックル形成に必要なNEAT1 arcRNAのC2サブドメイン由来のRNA断片をin vitroで合成し、HeLa核抽出液と混合するとLLPSが誘導されることを改良検出法によって定量的に検出することに成功した。さらに、in vivoでC2サブドメインに機能的に相互作用するNONO, SFPQがこのLLPSに必須なこと、RBM14, FUSが二次的にRNA上に結合することを見出した。こうしてRNAを足場としたLLPS誘導機構の理解が大きく進んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LLPS研究は世界的に大きな注目を集め、多くの研究が急速に進んでいる。本研究は、そうした中でLLPSにRNAが果たす役割を解析するためのin vitro解析系を開発し、それを用いて実際に関与するタンパク質因子を同定したことが意義深い。さらにin vivo解析で同定したncRNAの機能ドメインの役割が、LLPS誘導機能であることを明確に示したこともncRNA研究分野に大きなインパクトを与える成果といえる。
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