研究課題/領域番号 |
17K19352
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河原 行郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80542563)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | RNA修飾 / m6A / メチル化 / エピトランスクリプトーム / ガン / 肥満 |
研究成果の概要 |
RNAは転写後に多様な化学修飾を受けるが、その一つにアデノシンのN6位に生じるメチル化修飾 (m6A)がある。このメチル化修飾の異常は肥満やガン化とも関連しており、細胞の恒常性に極めて重要である。しかし、個別部位のメチル化効率を定量し、その動態を可視する良い方法がない。そこで本研究では、メチル化効率を精度高く定量するため、人工核酸BNAの高い結合能と塩基識別感度を用いて、BNAプローブ法を開発することに成功した。本手法では、m6Aを含むRNAと含まないRNAとの融解温度の差を従来のDNAプローブ法より広げることに成功し、この温度差を利用して未知のメチル化効率を測定できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発に成功したBNAプローブ法は、従来定量が不可能であった個別部位でのRNAメチル化効率の測定を可能にした。特に、リボソームRNAなどの豊富に発現しているRNA中のメチル化効率は、高感度で定量できることを示した。本研究の成果は、これまで知ることのできなかったRNAメチル化動態を計測することを可能にしただけでなく、同じ原理を利用すれば他のRNA化学修飾の定量にも応用できることを示唆している。また、その結果としてガンなどの疾患の発症病態の解明に貢献できるものと考える。
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