研究課題/領域番号 |
17K19353
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
安原 主馬 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90545716)
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研究分担者 |
安藤 剛 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (60324654)
塚崎 智也 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80436716)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 膜タンパク質 / 脂質二分子膜 / 両親媒性ポリマー / ナノディスク / 自己組織化 |
研究成果の概要 |
細胞膜は、脂質二分子膜と膜タンパク質が協働することで、単なる隔壁としてのみならず、生命機能に不可欠な多くの役割を担っている。本研究では、天然の細胞膜環境を再現した膜タンパク質解析の新たなプラットフォームとして、ディスク状の脂質二分子膜を自己組織化によって自発的に形成するポリマーを開発する事を目的とした。本研究で開発したポリマーは、脂質二分子膜の断片化を誘導し、直径数十ナノメートルのディスク状分子集合体(ナノディスク)を自発的に形成することができる。このナノディスクは新しい生体膜モデルとして、膜タンパク質や膜に作用するペプチドの構造・活性評価に利用できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生きるために不可欠な多くの機能を担う生体膜は、近年では創薬ターゲットとしても注目を集めている。本研究で開発したナノディスクは、生体膜機能を分子レベルで理解することのできる新たな分子ツールを提供することができる。ナノディスクを利用することで、これまでに未知であった多くの膜タンパク質や膜作用性ペプチド等の生理活性分子と生体膜との相互作用が明らかになることが期待される。従って本研究で開発したナノディスクは、基礎生物学分野での利用のみならず、創薬・医療・バイオテクノロジーと幅広い応用展開が期待される基礎技術である。
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