研究課題/領域番号 |
17K19359
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
上田 真保子 東海大学, 医学部, 奨励研究員 (60760353)
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研究分担者 |
三橋 里美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40466222)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Endogenous retrovirus / envelope gene / cell differentiation / cell fusion / novel gene / レトロトランスポゾン / ERV / 新規遺伝子 / 細胞融合 / 筋細胞 / 系統特異性 / RNA-seq解析 / トランスポゾン / RNA-seq / 性差 / myoblast / osteoblast / 細胞分化 / 破骨細胞 / 内在性レトロウイルス / 分化 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
本研究は、筋細胞や破骨細胞が分化する際に必須な「細胞融合」を直接媒介する遺伝子の同定、その分化・融合メカニズムの解明を目的とする。そこで、哺乳類ゲノムにおいて、融合能を持つ可能性がある、内在性レトロウイルス(ERV)の膜タンパク質ドメインに由来する配列に着目し、分化融合時のマウス筋細胞・破骨細胞のRNA-seq解析から候補配列を同定した。タンパク構造解析によるさらなる選定を行なった後、siRNAノックダウンと強制発現解析により、候補配列の融合能の有無を調べた。本解析では、融合能を持つ配列を既に確認しており、現在、論文化に向けた最終的な確認実験中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、分化時の融合細胞で多くの発現解析が行われてきたにも関わらず発見されていない、細胞融合にかかわる直接因子の特定を目指したものである。本研究により、ERV由来の遺伝子が筋細胞・破骨細胞の分化融合にかかわることが明らかになれば、広く細胞融合という現象が、機能の無いと思われてきたゲノム領域にある、外来性の遺伝子により媒介されることを示すことになり、進化遺伝学やゲノム科学の分野に新しい知見をもたらすと考えられる。また今後、ヒトの筋細胞・破骨細胞の分化・融合メカニズムが解明されれば、発症機序が不明な筋再生や骨代謝疾患の治療開発に道を開くことも期待される。
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